Contract Act 2 |
「今まで何をしていた」 ザンザスの声が、闇に揺れた。 冷たい指がの頬をつ、と撫で上げる。 「……」 「オレにも言えねぇ事か」 「いずれ――お前の役に立つことさ」 「ほう……」 ザンザスは頬をなでていた手を止めるとの後頭部に寄せ、次の瞬間強引に自分へと引き寄せる。 「……っ」 バランスを失ったは、ザンザスの腕の中へと倒れこんだ。 「フン、まあ見当はついている」 「そう、か」 「今更の物だが、邪魔には変わりねぇからな」 そう言うと、ザンザスはの唇を乱暴に奪った。 噛み付くような勢いで唇を吸い上げ、こじ開けた口内へと舌を滑り込ませる。 「んっ……」 思わず漏れた吐息に、ザンザスは楽しそうに眼を細めた。 歯列を撫で上げ、激しく口内を蹂躙する。 ザンザスはそうしてたっぷりと柔らかな唇の感触を味わうと、ゆるりと舌を引き抜いた。 「っ……はぁ」 艶っぽい吐息がの唇から漏れる。 ザンザスは先ほどのキスによって僅かに上気したの白いうなじにねっとりと唇を這わせた。 「……んっ」 まるで手に吸い付くようなきめの細かい肌を味わうように、ザンザスは舌を這わせる。 ザンザスは乱暴にのシャツを肌蹴ると、その桃色に上気した艶のある胸元に赤い花を咲かせた。 チクリとした痛みがを襲う。 しかし、その痛みすらも、今のには自らを襲う快感だった。 ザンザスはの体をその重厚なテーブルに縫い付けると、再びその体を舌で蹂躙する。 「あ……っ」 背に感じる樹の冷たさとザンザスによってもたらされる甘い熱に、思わず艶を含んだ甘い声がの唇から漏れる。 ザンザスは構わずその胸の突起を吸い上げた。 ビクリ、と電流が走ったかのようにの白い背が跳ね上がる。 ゾクリゾクリと迫る熱い快感に、堪らず頭の中が白んだ。 ザンザスはの潤んだ瞳を見下ろすと、満足そうにその唇の端を吊り上げる。 「熱いか」 耳元で、そう呟く。 その吐息さえも、の高ぶりを刺激するには十分だった。 「あ……ついっ」 こらえ切れず、は身を捩った。 ザンザスはまるで反応を楽しむように、の立ち上がったものを布越しに撫で上げる。 「あっ……はぁっ」 はザンザスの広い胸板を押し返す。 「フン……」 ザンザスはの僅かな抵抗など意に介さず、そのジッパーに手をかけ引きおろした。 そのままその下着さえも引き下ろす。 「……っ」 熱く火照ったそれが冷たい外気に晒され、は思わず身震いした。 ザンザスの手が直接それを包み、乱暴にこすりあげる。 「……っあぁ」 つ、と透明な液がザンザスの手を伝った。 「もう、我慢できねぇか」 クっと楽しげな声を漏らすと、ザンザスは自分のジッパーを引きおろしに覆いかぶさった。 「――オレの物にしてやる」 熱い吐息がの耳朶を刺激しは思わずのけぞる。 瞬間、熱の塊がの体を貫いた。 「……っ!!」 はその熱さに、思わずザンザスの背に縋り付いた。 体の中を突き上げる圧倒的な圧迫感に、唇をかみ締める。 ザンザスはその唇に笑みを浮かべたまま、ゆっくりと腰を動かした。 「っあ……あ……っ」 はゾクリと駆け上がってくる快感の波に、堪えるように声を上げる。 ザンザスはさらに激しく動くと、は耐え切れないようにその白い喉を仰け反らせた。 「あぁ……っあっ……ああぁん」 ザンザスは仰け反ったの顔を自分へと向けると、再び荒々しく唇を奪う。 「んっ……ふっ……はぁっん」 背を突き上げる甘い電流に翻弄されるように、はその端正な眉をきつく寄せた。 「あっ……も…だ…ザン、ザスッ!」 の内が一層きつくザンザスのものを締め上げる。 「……クッ」 瞬間、頭の中にたまらなく熱い電流が走り、とザンザスは、ともに自らの精を放出した。 「無防備な顔で寝てるんじゃねぇよ」 そういいながらもザンザスは楽しげにの艶やかな髪を撫で上げた。 月の光がの火照った身体を静かに照らす。 「地獄まで……連れてってやるからな」 9代目ごめんね。 は親友じゃなく、恋人になってしまったようです。 |
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